アンティークコインをはじめ、コインを公正に鑑定してくれる機関として有名なNGC。
そんなNGC部門を持つCCG社が、2024年に東京支社を設立するというニュースが発表されました。
今回は、CCG東京支社設立のニュースについて概要を紹介するとともに、どのようなメリットがあるのかを解説します。
- 2024年にCCG東京支社設立とのニュースが発表された
- コイン鑑定部門と紙幣鑑定部門、ポップカルチャーアイテム鑑定部門が東京支社に置かれる予定
- アンティークコインの鑑定を東京支社を通じてアメリカの本社で行ってもらえるようになる
CCGが2024年に東京支社を設立!
- 2024年に東京支社を設立するとCCGが発表
- CCGの支社は東京支社で5社目
- これまで日本のコレクターがCCGのサービスを多く受けてきたことをうけての設立
数々のコレクターズアイテムを公正に鑑定するサービスなどを提供しているCCGグループが、2024年に東京支社を設立することがわかりました。
2024年1月に発表され、細かい設立日などは後日発表されるようです。
CCGのCEOであるスティーブン・R・アイヘンバウムは、東京には活気あるコレクターズアイテムのコミュニティがあること、これまでにも日本のコレクターはCCG社の鑑定サービスを多く利用してきたことなどを理由とし、今後、より日本の顧客の満足できるサービスを直接届けることができれば、という旨の発言をしています。
CCGはアメリカの企業ですが、他にロンドン、ミュンヘン、上海、香港に支社を置いています。
そのため、東京支社が開設されれば全世界で5件目、アジアで3件目のCCG支社となるでしょう。
CCGとは?
- 1987年設立のアメリカに本社を置く鑑定サービスを行う企業
- コインや紙幣、コミック・トレカなどのポップカルチャーアイテム、切手の鑑定を行う機関がある
- CCGのコイン鑑定部門、NGCの鑑定済みスラブケースに入ったコインの信頼度は非常に高い
CCG(Certified Collectibles Group)社は、アメリカのフロリダ州サラソタに本社を置く1987年設立の企業です。
主な事業としてさまざまなコレクターズアイテムの鑑定を行っており、アイテムに流動性を持たせるためのサービスを提供しています。
これまで鑑定してきたアイテムは、9,000枚以上のコインをはじめ、紙幣、コミック、トレーディングカード、スポーツカード、ビデオゲーム、切手など。
CCGは、コレクターズアイテムにより、4つの鑑定機関を持っています。
・NGC(Numismatic Guaranty Company)…古代コイン、アンティークコイン、記念メダルなどを専門に鑑定する機関
・PMG(Paper Money Guaranty)…紙幣を専門に鑑定する機関
・CGC(Certified Guaranty Company)…コミック、トレーディングカード、スポーツカード、ビデオゲームなどポップカルチャー商品を専門に鑑定する機関
・ASG(Authenticated Stamp Guaranty)…切手を専門に鑑定する機関
他にも、コインのクリーニングや修復を行うNCS(Numismatic Conservation Services)という機関も存在します。
今回設立される東京支社には、切手以外の鑑定機関であるNGC・PMG・CGCの3つの機関が導入されます。
いずれも高度な専門家を有し、公正な鑑定のほか、長期保存ができるよう安全なケースに封入するサービスも行っています。
アンティークコインを収集している人で、コイン鑑定機関NGCを知らない人はいないでしょう。
そのくらい、アンティークコイン業界でもNGC鑑定済みのスラブケースに入ったコインは信頼性の高いものとして認識されています。
※ただし、NGCは世界でも最も信頼のおける鑑定機関ですが、コインの真贋を保証しているわけではありません。
詳しくはこちらも参考にしてくださいね。
NGCは古代コインの真贋を保証しない!?コイン鑑定機関NGCは信頼できるのか
こちらもぜひ参考にしてください。
監修者 葉山満
CCGの東京支社設立のメリットとは?
- 東京支社からNGCの鑑定依頼ができる
- 日本語で手続きが可能
- 代行業者に依頼する必要がなくなる
非常に信頼のおけるアンティークコイン鑑定機関、NGCを有するCCG社の東京支社設立でどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
最も大きなメリットは、アンティークコイン鑑定などの依頼をする際、東京支社にアンティークコインを持って行く、もしくは送るなどすればアメリカの本社へ輸送してくれることです。
これまで手持ちのアンティークコインをNGCで鑑定してもらう場合、所定の手続きをしてアメリカの本社へ直接送るか、NGC鑑定依頼代行サービス業者を利用するかしか方法がありませんでした。
しかし、CCG東京支社設立により、日本語で手続きを行えば手持ちのアンティークコインをNGC本社で鑑定してもらえるようになります。
東京支社からアンティークコインがアメリカの本社へ輸送され、返還される過程では保険も適用されます。
英語での複雑な手続きを全て日本語で、代行業者を介さず利用できるようになるのです。
監修者 葉山満
まとめ
今回は、コイン鑑定機関NGCを有する企業、CCG社が東京支社を2024年に設立するニュースについて解説しました。
これまで英語でアメリカの本社と手続きを行ったり、鑑定代行業者に依頼したりして利用していたNGCのコイン鑑定サービス。
しかし、東京支社の設立により、日本語でのやりとりで、手持ちのアンティークコインをNGC鑑定に出すことが実現します。
2024年1月に東京支社設立のニュースが発表され、未だ詳しいオープン日は発表されていませんが、これで日本のアンティークコイン市場がますます活発になることが期待できます。
- 2024年にCCG東京支社設立とのニュースが発表された
- コイン鑑定部門と紙幣鑑定部門、ポップカルチャーアイテム鑑定部門が東京支社に置かれる予定
- アンティークコインの鑑定を東京支社を通じてアメリカの本社で行ってもらえるようになる