アンティークコインの購入や売却に、海外のオークションを利用する人も多いのではないでしょうか。
しかし、大手オークションは海外運営のものも多く、英語でやり取りをする必要がある場合も。
購入はできても、出品は代行業者などに依頼している、という人も多く、オークション利用はなかなかハードルが高いものと言えます。
しかし、アメリカの大手オークション、ヘリテージオークションが2023年に日本支社を立ち上げたというニュースが舞い込んできました。
今回は、ヘリテージオークション日本支社設立により、どのようなメリットがあるのかを、ヘリテージオークションの概要や使い方などと共にご紹介します。
- 2023年東京日比谷にヘリテージオークションの日本支社が設立された
- ヘリテージオークションは1976年設立の大手オークション会社でコイン部門が盛ん
- 日本支社ができることによりさまざまなサービスを日本で日本語で受けられるというメリットがある
- ヘリテージオークションの会員登録や落札は日本支社を介さなくても簡単なので会員登録のやり方とご紹介
目次
2023年ヘリテージオークション日本支社設立!
ヘリテージオークションが日本支社を設立したニュースについて解説します。
- 2003年に日本支社を設立
- ヘリテージオークションのサービスを日本語で受けられる
- 東京の日比谷にオフィスがある
アンティークコインなどを取り扱うオークションサービス、ヘリテージオークションが、2023年に日本支社を設立していたことがわかりました。
アンティークコイン購入を検討する場合、オークションの利用を検討している人も多く、そのほとんどが海外運営によるオークションです。
ヘリテージオークションもアメリカが運営する英語主体のオークションのため、インターネットオークションでの落札はできても、出品はハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。
ヘリテージオークションの日本支社が設立されたことにより、さまざまなサービスを日本語で受けられることが期待できます。
ヘリテージオークションのホームページにも、
“日本のお客様に安心してご出品いただけるよう、出品手続きや輸送に関するあらゆる面で、東京オフィスの担当者がサポートいたします。
委託品1点のご出品からコレクション全体のご売却まで、スタッフはお客様と世界のオークション市場とをシームレスに繋ぐために全力を尽くします。
コレクション品の査定、鑑定、購入、または一般的なアドバイスについてもお気軽にお問い合わせください。
出品に関するご相談、委託品のお持ち込みや輸送手配につきましては、東京オフィスまでご連絡ください。”
との旨が記載されています。
日本のアンティークコインコレクターにとって、朗報と言えるでしょう。
日本支社は東京の中心部、日比谷にあります。
Heritage Auctions Japan K.K.
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-5-2
東宝日比谷プロムナードビル11階
Phone: 03-6807-5150 / +81 3-6807-5150
Email: Japan@HA.com
監修者 葉山満
ヘリテージオークションとは?
ヘリテージオークションとはどのようなオークション会社なのでしょうか。
- 1967年米国で設立されたオークション会社
- コインやコミックなどさまざまなコレクターズアイテムを取り扱う
- 2023年には総売上高17.6億ドルにのぼり過去最高額を記録した
- ヘリテージオークションではコイン部門が特に注目を集めている
ヘリテージオークションは、1976年に設立された米国テキサス州ダラスを拠点とする、世界最大級のオークション会社です。
コインをはじめ、コミックやスポーツ関連、アートやフィギュアなどさまざまなコレクターズアイテムを取り扱っています。
2023年の総売上高は17.6億ドルにも達し、ヘリテージオークションの売上高は過去最高額にのぼりました。
2023年に過去最高額の総売上高になった理由は、コイン部門が大きく貢献していることがひとつと言えるでしょう。
さまざまなジャンルの出品物がある中、コイン部門の2023年の売上高は3億6,860万ドル。
2023年1月5日に出品されたサンフランシスコ造幣局発行の1870年代3ドル金貨が552万ドルで落札されるなど、ヘリテージオークションのコイン部門は非常に勢いがあることで知られています。
ヘリテージオークションは東京の他に、ニューヨーク、ダラス、ビバリーヒルズ、シカゴ、パームビーチ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、アムステルダム、香港に支社をかまえています。
アジアには2つしか支店が無いため、そのうちのひとつが東京にあることは非常に心強いことと言えるでしょう。
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監修者 葉山満
ヘリテージオークションの日本支社設立で期待できること
ヘリテージオークションの日本支社設立により、どのようなことが期待できるのでしょうか。
- 代行業者に頼まなくても東京オフィスに出品を依頼できる
- 落札した商品を東京支社に送ってもらえる
- 日本語のやり取りだけでコインの無料査定をしてもらえる
- 今後日本のアンティークコイン市場が活発になることが期待できる
出品代行が不要になる
これまで、ヘリテージオークションへの出品は代行業者を通じて行っていた人も多かったと思います。
しかし、ヘリテージオークションの日本支社では、東京オフィスの担当者が出品手続きや輸送に関するあらゆる面においてサポートしてくれます。
代行業者に出品などを依頼する場合、自分で発送や英語でのやり取りをする必要はありません。
しかし、信頼のおける代行業者を探すことの手間や手数料などがネックになることもあるのではないでしょうか。
きちんと信頼のおける代行業者に依頼しないと、手持ちのコレクションが適正価格で売れない可能性もあります。
ヘリテージオークションの日本支社がそういった手続きを公式に行ってくれることで、安心してコレクションの出品などができると言えるでしょう。
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東京支社に落札した商品を送ってもらいピックアップできる
ヘリテージオークションで落札した商品を東京支社に送ってもらい、ピックアップしにいくことも可能です。
海外からの貴重品を自宅で受け取るのは、家をあけがちな人や、輸送トラブルの際の対応を外国語でしなければいけないことにストレスを感じる人にとっては少々ハードルが高いのではないでしょうか。
ヘリテージオークションの東京オフィスで受け取ってもらい、その後受け取りに言ったり、オフィスから自宅に発送してもらう手続きを取ることで、そういったストレスが軽減されるでしょう。
コインの無料査定をしてもらえる
ヘリテージオークションはさまざまな分野のコレクターズアイテムを無料査定してくれます。
これまではヘリテージオークションに査定を依頼するには発送などの手間がかかりましたが、東京支社へ連絡して持ち込むことも可能になりました。
無料査定依頼時のコンタクトも、日本語で電話やメールにてやり取りでき、これまでよりも気軽に依頼ができるようになったと言えます。
しっかりコインのグレードを査定してもらうなら、NGCやPCGS等の機関を利用するのがおすすめですが、査定料金などがかかります。
その点、ヘリテージオークションでの無料査定は気軽に手持ちのコレクションの価値を知れる手段として非常に有効でしょう。
日本でのアンティークコイン市場が活発になる
コイン部門が活発な国際的オークション会社、ヘリテージオークション。
そのヘリテージオークションに日本語で気軽にアクセスできる手段ができたことにより、今後ますます日本でのアンティークコイン市場が活性化されることが期待できます。
アンティークコイン市場は未だに欧米が中心的ではありますが、日本のコレクター市場が活性化することによってコイン業界がますます盛り上がっていくことでしょう。
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ヘリテージオークション登録は自分で可能!やり方を紹介
ヘリテージオークションの落札は、代行業者を介さなくてもさほど難しくありません。
まずはヘリテージオークションのサイトにアクセスしましょう。
矢印の「English」を押すと、言語選択で日本語が選択できます。
自動翻訳なので日本語としておかしい場合もありますが、だいたいのことはわかるため便利ですよ。
「登録する」をクリックします。
興味のある分野をチェック(コインをチェックしておきましょう)し、アカウント作成に続きます。
アカウント作成は、メールアドレスを入力するタイプのほか、FacebookやPayPal、Gmail等のアカウントと同期しての作成も可能です。
Facebook等の各アカウントと同期すると必要事項入力画面が出ます。
メールアドレスを入力するタイプのアカウント作成を選択した場合は、入力したメールアドレスに届いたリンクをクリックします。
赤い*印の付いている部分を全て入力し、下にある「ログイン情報」にてメールアドレスとパスワードを入力すれば、会員登録が完了します。
これで、オークションへの参加が可能となります。
落札時の支払いは、クレジットカードや海外送金サービスワイズ等が利用できます。
監修者 葉山満
まとめ
今回は、コイン部門が活発な世界的オークション、ヘリテージオークションが日本支社を2023年に立ち上げたことについてご紹介しました。
ヘリテージオークションは1976年創立と非常に歴史のあるオークション会社で、2023年の総売上高は17.6億ドルにも達し、うちコイン部門の売上高は3億6,860万ドルです。
コイン部門が活発な大手オークション会社として、日本のアンティークコインコレクターの参入も多いヘリテージオークション。
そんなヘリテージオークションが日比谷に日本支社を立ち上げたのは、非常に喜ばしいニュースです。
ヘリテージオークションのサービスを日本語で受けられ、日本支社でのやり取りが実現したことで、今後日本のアンティークコイン市場はますます盛り上がるでしょう。
しかし、ヘリテージオークションの落札や閲覧なら、自分でもホームページから簡単にできます。
ぜひ、今回の記事を参考にヘリテージオークションに登録してみてくださいね。
- 2023年東京日比谷にヘリテージオークションの日本支社が設立された
- ヘリテージオークションは1976年設立の大手オークション会社でコイン部門が盛ん
- 日本支社ができることによりさまざまなサービスを日本で日本語で受けられるというメリットがある
- ヘリテージオークションの会員登録や落札は日本支社を介さなくても簡単なので会員登録のやり方とご紹介