さて、だんだんと日本でもアンティークコインというものが浸透しつつある中、”アンティークコイン”というものに興味を持っている方も多いと思います。
しかし、アンティークコインというのは、扱っていくなかで少し大変な事があります。
なんといっても、専門的な用語がとても多いという事です。
少し前までは、このようなメディアサイトもあまりなかったですから情報収集も大変でした。
という事で、今回はそんな【アンティークコインの用語】について書いていこうと思います。
メダルアライメントとコインアライメント
これはコインの表と裏のデザインの向きの事と言います。
メダルアライメントは、表裏でデザインの上下の向きが同じもの、コインアライメントはその逆で、表裏でデザインの上下の向きが逆のものを差します。
カタログなどで表記される時は『↑↑』と記号で表している場合があります。
これはコインアライメントです。
他にもスイスの100フランなどもこれにあたりますね。
カタログなどの表記では『↑↓』と表記されています。
ピエフォー
稀に厚みではなく、大きさが通常の2倍以上のコインなんかもピエフォーと呼んだりします。
このピエフォーコインは比較的に鋳造されたものはどれも発行枚数は少なく、希少性の高いコインになります。
市場で出ているピエフォーコインは、フランス・イギリスがほとんで、他の国のコインはあまり目にしません。
エッジ
エッジとはコインのフチの事を差し、日本の硬貨で言うと、10円玉のギザギザの部分です。
このエッジにもパターンがありまして、プレーンエッジとレターエッジになります。
プレーンエッジは、フラットなタイプで無地のもの。
レターエッジは、エッジに文字が入ってるタイプです。
ミントマーク
コインを鋳造した場所をさしているマークの事です基本的にコインに関連しないアルファベットなどが、特定の位置に刻まれています。
アジャストマーク
コインを製造する際に重量を調整する際にできる傷跡で、擦れたような、引っかいたような傷が残っていたりします。
ただ、面白いのが、このアジャストマーク、なんとグレーディングには基本的に影響しません。
これは製造されたときの傷であって、流通していく中でついた傷ではないからですね。
傷が入った裸コイン。
もしかしたら、それ、お宝かもしれませんね。
バッグマーク
製造される際やコインを運ばれる際にできた傷で、金属と金属が擦れた本当に細かいものになります。
リストライク
昔鋳造され流通していたコインと同じ方のコインを再び鋳造する事で、型もまったく同じものです。
このリストライクコインというのはどの国も外貨獲得を目的として鋳造され、基本的には、かなりの枚数が発行される事がほとんどになります。
ですが、稀に非常に少ない枚数で発行される事があり、かなり高額で取引されているコインもあります。