有名な”古代コイン”といえば、、
最初に頭に浮かぶのが、アレキサンダーのコインではないでしょうか?
もしくはフクロウ銀貨ですね。やはりこの二つは代表格です。
そんな魅力あふれる古代コイン。
まずは、コインの起源でもある、リディア貨幣のお話しから。
リディアって何?
私が最初にリディアと聞いた時、アラブの春のリビア?と思ってしまいました。
リディアは鋳造技術に優れており、クロイソス王の父のアリュアッテス時代に、主に金と銀の合金であるエレクトロン貨というコインを発行しました。動物が描かれています。
そしてなんと言ってもリディアと言えば最初の金貨が発行された国です。
歴史溢れる”リディアコイン”
こちらの写真は海外オークションの画像を使用しておりますが、MS状態のものです。
MS状態のものは世界で10枚しか存在していないと言われています。
発行 | 紀元前6世紀中ごろ |
製造場所 | サルディス(現トルコ) |
重さ | 約10.7g |
表面は格闘中のライオンと牛です。
ライオンは‘力‘そして牛は肥沃を表しているという説が有力ですが、当時の各地域の国と国との衝突を表しているという一説もあります。
また、ライオンはアリュアッテス、牛はクロイソスとその子供を表しているという説も有力です。
そして、リディア金貨は最初に発行された重さ約10.7gのヘビーシリーズとその後に発行された約8gのライトシリーズがあります。
また、ヘビーシリーズには通常発行の前にプロトタイプ(原型)が発行されています。
プロトタイプは、通常発行より雑と言われておりますが、異なる点はプロトタイプに牛のおでこのこぶです。
これは太陽を示しており、上記の1説から推測するとプロトタイプ発行時はまだアリュアッテスの威光が残っていたのではないでしょうか。