アンティークコインは価値が下がりにくく、長期的にその価値をあげていくことが期待できる投資商品です。
管理がしやすく、歴史的・芸術的価値もあるため非常に投資におすすめと言えますが、何事も投資に「100%」はありません。
今回は、大手オークション会社であるヘリテージオークションが発表した、最新版・今後価値が下がると考えられるコインについてご紹介します!
- カーソンシティコインは実際にコロナ禍よりも価値が下がっている
- 宝物コイン(Treasure Coins)は新たな発見により枚数が増えると価値が下がる
- 「沈没船」由来のコイン(Shipwreck Coins)はオークションでの評価がいまいち
- 洗浄されたコイン(Cleaned Coins)は元の価値が半分になることも
- 今後「希少性・保存状態・オリジナリティ」がますます重要になる
目次
実際に2025年価値の下がっているコインがある!
ヘリテージオークションの記事によると、2025年に入ってからいくつかのコインの価値が実際に下がっているとのこと。
例えば、代表例として「カーソンシティ」コインが挙げられます。
カーソンシティコインとは、かつてあったネバダ州のカーソンシティ造幣局で鋳造されたコインのことです。
カーソンシティコインは、コロナ禍中には300ドルほどで取引されていましたが、現在には285ドルまで下がるケースも見られました。
監修者 葉山満
それでは、ヘリテージオークションが見解を見せる「今後価値が下がっていくコイン」をご紹介していきます。
宝物コイン(Treasure Coins)
一般的に、Treasure Coinsと呼ばれるコインは、主に「どのように製造されたか」や「現存する枚数」によって価値が決まります。
たとえば昨年、とある農夫が南北戦争時代のコインを数百枚発見した例があります。
中には、1856年のシーテッド・リバティ・ハーフダラーや、1863年のダブルイーグル金貨も含まれていました。
南北戦争時代のコインは、戦時中であったこともあり大変希少だとされるコインです。
このような発見によって市場に一気に流通量が増えると、希少性が薄れ、価格が下落する要因となります。
アンティークコインの希少性について、ぜひこちらの記事もご参照ください。
希少価値が高いアンティークコインとは?特徴や種類について解説
「沈没船」由来のコイン(Shipwreck Coins)
沈没船から引き上げられたコインについては、オークションハウスの評価はあまり高くありません。
というのも、こうしたコインはコレクターの間でもすでに多く出回っており、希少性に乏しいとされているためです。
監修者 葉山満
洗浄されたコイン(Cleaned Coins)
コインを「価値を保つために洗う」という行為は、専門家によれば最も大きな間違いのひとつです。
APMEX社のコイン販売ディレクター、テッド・アンチャー氏はこう述べています。
「1,000ドルの価値があるコインも、洗浄してしまえば半額、あるいはそれ以下にまで下がってしまうこともあります」
本来の風合いを失うことで、収集価値やオリジナリティが損なわれてしまうのです。
まとめ(ヘリテージオークションの見解)
2025年の市場では、真の希少性や状態の保存度がますます重要視されています。
偶然の発見によって流通量が増えたり、手を加えたことで本来の価値が損なわれたりするコインは、今後価格が下落する可能性が高いと見られています。
コインコレクションにおいては、「希少性・保存状態・オリジナリティ」が今まで以上に問われる時代に入ったといえるでしょう。
監修者 葉山満
今年価値が下がるコイン!と物々しいタイトルにしてしまいましたが、結局はしっかりとした知識やリスク管理が大切、ということです。
しっかり知識を身につけ、信頼できるディーラーから購入しましょう!
今後期待ができるコインについても解説しています。ぜひご参照ください。
アンティークコインは今後伸びる?今後が期待できるコインも解説!
- カーソンシティコインは実際にコロナ禍よりも価値が下がっている
- 宝物コイン(Treasure Coins)は新たな発見により枚数が増えると価値が下がる
- 「沈没船」由来のコイン(Shipwreck Coins)はオークションでの評価がいまいち
- 洗浄されたコイン(Cleaned Coins)は元の価値が半分になることも
- 今後「希少性・保存状態・オリジナリティ」がますます重要になる