アジアコインについて解説!アジアコインの動向は?おすすめのアジアコインも紹介!

アジアのアンティークコインは人気があるのだろうか?
これから注目すべきはどのようなアジアコイン?
アジアコインはどこで買える?

現在、投資目的の資産として世界的に注目を集めるアンティークコイン

アンティークコインのコレクターは、これまでアメリカやユダヤ系の投資家が中心でした。

しかし、最近ではアンティークコインの注目度はますます高まり、経済的に急成長を見せる新興国の富裕層もアンティークコイン市場に参入してきています。

 

アンティークコインで注目されているコインは、主にイギリスやフランス、神聖ローマ帝国など、ヨーロッパ諸国のコインです。

しかし、中国・インドなどの新興国の富裕層が参入したことにより、これまで注目されていなかったコインの市場価値も上がってきつつあります。

そんな中、注目を集め始めているのがアジアコインです。

アジアコインについてざっくりいうと
  • アジアコインは文字のみのデザインが多く、西洋のような肖像画などのデザインは19世紀以降のものがほとんどで、銘柄数や発行数が少ない
  • 今後経済的に成長する国や富裕層の多い国のアジアコインが今後価値があがる可能性がある
  • インド・中国・ベトナムに加え、タイやミャンマー、ブータンのアンティークコインに注目すべきコインがある
  • アジアコインはネット購入も可能な専門店で買おう

アジアコインの特徴

アジアコインにはどのような特徴があるのでしょうか。

アジアコインの特徴は下記のとおりです。

アジアコインの特徴をざっくりいうと
  • 古いものは文字のみのデザインがほとんど
  • 西洋のようなデザインのコインは19世紀以降
  • 銘柄数・発行数がさほど多くない

古いものは文字のみのデザインがほとんど

アジアは西洋のように古くから多くの国でコインが発行されてきた訳ではありません。

中国のように、古くからコインを発行してきた国も存在しますが、その多くは文字のみ記されたもので、肖像画などは見られないのが特徴です。

そして、真ん中に四角い穴が開いているものがほとんど。

アンティークコインで注目を集める人気デザインといえば、肖像画動物建造物などが刻印されたものです。

そのため、投資目的で古いアジアコインを購入する際は、歴史的背景や希少性などから価値が上がりそうなものを見極めなければいけません

西洋のようなデザインのコインは19世紀以降

しかし、多くのヨーロッパ諸国がアジア諸国を植民地化し始めた19世紀あたりから、アジアコインのデザインに変化が見られ始めます

イギリスやフランスなどがアジア諸国を植民地化するにあたり、アジアでも西洋に似たデザインのコインが発行されるようになったのです。

そのため、アンティークコインとして人気の穴の無い円形で肖像画などが刻印されている西洋風のものは、アジアコインの場合19世紀以降のものになります。

銘柄数・発行数がさほど多くない

19世紀以降のアジアコインはデザインや歴史的背景的にも今後も価値が上がりそうなものが多い反面、銘柄数や発行数がさほど多くありません

植民地時代のアジア諸国は、経済規模がさほど大きくなかったためです。

そのためアジアコインは、ヨーロッパの人気アンティークコインや有名アンティークコインよりも購入しにくい傾向にあります。

一度買い逃したら二度と手に入らないかもしれないので、店舗でお気に入りの1枚が見つかったらキープしておくことをおすすめします。

今後価値が上がるアジアコインとは

それでは、投資目的で購入するのに最適な、今後価値が上がるアジアコインはどのようなコインなのでしょうか。

投資におすすめな、今後価値が上がるアジアコインについて解説します。

価値が上がるアジアコインをざっくりいうと
  • 今後急成長を見せる国や富裕層が増加する国のコイン
  • 希少性のあるコイン
  • 状態の良いコイン

今後急成長を見せる国・富裕層が増加する国のコイン

今後価値が上がるアジアコインとして、今後急成長を見せる国や富裕層が増加する国のコインがあげらえます。

 

例えば、中国コインここ20年で価値が50倍以上にも上がっています。

その理由は、中国の富裕層の増加です。

スイスの金融機関Credit Suisseの調査によると、世界の富保有者上位10%のうちの人口についての調査で、2019年に初めて、中国で暮らしている富裕層の人口がアメリカで暮らしている富裕層の人口を超えました。

中国がここ20年で急激な経済成長を見せ、富裕層が増える中、中国のアンティークコインも大幅な急成長を見せているのです。

 

中国以外に今後経済的な急成長が期待できる国としては、インドがあげられます。

インドは2023年半ばには中国を抜いて人口の最も多い国になることが国連により予測されている国です。

インドも中国同様、今後目まぐるしい経済成長が見込まれる国と言えるでしょう。

他には、GDPから見る経済成長率で、マレーシアベトナムフィリピンなどの国が、アジア諸国では2022年度の上位にランクインしています。

 

これから経済的に急成長を見せる国のアンティークコインは、自国の富裕層が興味を持った結果、今後価値が上がる可能性が高いためおすすめです。

希少性のあるコイン

アジアコインに限らず、今後価値が上がるアンティークコインの特徴として、希少性のあるコインがあげられます。

希少性のあるコインとは、現存している数が少ないコインのこと。

さらに言うと、欲しい人の人数「需要」に対して、大幅に数「供給」が少ないコインが、価値が上がる希少性の高いコインです。

 

アジアコインは、ヨーロッパ諸国が植民地化しデザイン性の優れたコインを発行していた時代には経済規模がさほど大きくなかったため、流通量があまり多くありません。

そのため、人気のあるアジアコイン全般が、希少性のあるコインと言えます。

状態の良いコイン

状態の良いコインであることも、アジアコインに限らず今後価値が上がるアンティークコインの特徴です。

未使用傷が無く変色もなく刻印なども摩耗していないアンティークコインほど、状態の良いコインと言えます。

 

アンティークコインには、「グレード」と呼ばれる状態のランクがあります。

グレードは、個人やコインショップが判断することも可能ですが、世界的な鑑定機関によってその状態を1から70の段階に分けてランク付けされることも可能です。

 

アジアコインの場合は、元々の流通量が少なく、近年までアンティークコインとしての注目度もさほど高くなかったため、状態の良いコインはあまり多いとは言えません。

比較的発行枚数の多いコインや、注目度のさほど高く無いコインでも、未使用で状態の非常に良いコインであれば、今後価値が急上昇する可能性があります

監修者 葉山満

アジアコインは今後急成長も期待できるアンティークコイン。期待値の高いコインを買って資産にしましょう。

インドコイン

インドは、南アジアで最も面積を要する国で、人口は中国に次ぐ世界2位(2023年に1位になると国連が予想)の大きな国です。

アジア諸国におけるコインの歴史はあまり深くありませんが、インドは古代からシルクロードを介してヨーロッパと交易があったため、古くからコインが発行されていました

16世紀前半には、現在のルピーの元となった銀貨が発行されたと言われています。

 

17世紀大航海時代には、イギリスはイギリス東インド会社を介してインドと交易を始め、アジアの植民地経営や交易を担っていたイギリス東インド会社は、ルピー銀貨と等価のコインを発行していました。

1835年からは、イギリスが全インドの通貨体系を1ルピー=16アンナ=64パイサ=192パイに一本化し、イギリス東インド会社がインドの通貨を発行しています。

そして1858年に、インドはイギリスによる植民地化を受けました。

植民地時代のインドルピーには、表面にヴィクトリア女王の肖像が描かれるように。

 

そしてインドがイギリスから独立した1947年以降には、国章などが刻印された新たなコインが発行されるようになり、現在に至ります。

インドの注目コイン

インドの注目コインは、下記のとおりです。

インドの注目コイン
  • 古代インドのディナール金貨
  • 英領インド 東インド会社 モハール金貨 ヴィクトリア・ライオン 1841年
  • ツイン・カレンシー・コイン

古代インドのディナール金貨

出典:ときいろ

「古代インドのディナール金貨」は、さまざまな王朝が発行したさまざまなデザインのものが見られます。

女神像王の立像古代インド文字などが刻印されており、縁が綺麗な円でないことが特徴。

古代のアジアコインには珍しく、肖像画が刻印されていることが注目ポイントです。

金としての価値もあり、現在はさほど高額ではないものの今後価値があがる可能性が高いアンティークコインのひとつです。

英領インド 東インド会社 モハール金貨 ヴィクトリア・ライオン 1841年

出典:アンティークコインワールド

「英領インド 東インド会社 モハール金貨 ヴィクトリア・ライオン 1841年」は、イギリス東インド会社によって発行されていたコインです。

表面にはヴィクトリア女王裏面にはライオンが刻印されています。

裏面のライオンは、イギリスの公式主任彫刻家として多くのコインデザインを手がけたウィリアム・ワイオンによるもの。

ウィリアム・ワイオンは非常に有名で高額な記念金貨である「ウナとライオン」コインのデザインも手がけていることから、当モハール金貨も非常に注目度の高いアンティークコインと言えます。

ツイン・カレンシー・コイン

第二次世界大戦時に、連合軍兵士の報酬を支払うために発行された「ツイン・カレンシー・コイン」。

その名の通り“1枚で2つの通貨単位を持つコイン”で、1枚で1米ドルと2.5インドルピー両方の価値を持っています。

しかし、兵士たちはこのコインの受け取りを拒否したため、発行したイギリスは回収を余儀なくされました。

一度発行されたものの、回収されてしまったため流通量が極端に少なく、非常に希少価値の高いコインです。

中国コイン

一時、中国古銭ブームも巻き起こり、経済成長の目まぐるしい中国

中国は、紀元前6世紀から貝を使用した貨幣制度を導入していたと言われ、コインの歴史も非常に深い国です。

 

紀元前770年から紀元前221年の春秋戦国時代には、銅貨が使用されるようになったとされています。

そして紀元前905年から紀元前206年の秦王朝時代には、四角い穴の空いた中国最初の統一通貨が誕生しました。

その後さまざまな貨幣が作られたのち、明王朝から清王朝に代わる17世紀には「光緒元宝」という銀貨、穴の開いていないコインが登場

1914年には、初代中華民国大総統「袁世凱」の姿が刻印された1ドル銀貨が誕生しました。

 

中国の注目コイン

中国の注目コインは、下記のとおりです。

中国の注目コイン
  • 咸豊通宝
  • 光緒元寶
  • 中華民国 袁世凱 壹圓銀貨

咸豊通宝

出典:栄楽堂

「咸豊通宝」は、新朝時代に発行されたコインで、清王朝の第9代皇帝咸豊帝の時代1851年から1861年の間に作られたものです。

咸豊通宝にはさまざまな額面のものがあり、大きさも小さいものから7cmを超えるものまでありますが、額面が高いもの・大きいものほど価値が高いとされています。

光緒元寶

「光緒元寶」は中国で初めて作られた中央に穴の開いていない銀貨で、貿易用に使用されていました。

裏面に龍があしらわれており、発行元により大きさや重さが異なります。

保存状態や大きさ、重さなどにより価格が左右されますが、龍があしらわれていることや中国の歴史上意義のあるコインであることから人気です。

中華民国 袁世凱 壹圓銀貨

出典:アンティーリンク

「中華民国 袁世凱 壹圓銀貨」は1914年に発行された、初代中華民国大統領の袁世凱の横顔があしらわれた銀貨。

中華民国成立後、初のコインとして注目度の高いコインです。

西暦1919年である「中華民国八年」発行のものは、発行枚数が少なく希少価値が高いとされています。

密かに値上がりしている中国のアンティークコインについて解説

ベトナムコイン

長年、中国の占領下にあった後、ル王朝やグエン王朝などベトナム独自の王朝時代を経て19世紀後半よりフランス植民地時代を経験しているベトナム。

ベトナムのアンティークコインは安南銭とも呼ばれ、中国の占領下にあった時のものや、フランスによる植民地化の影響を受け始めているグエン王朝時代のコインが注目を集めています

ベトナムの注目コイン

ベトナムの注目コインは、下記のとおりです。

  • 明命通宝
  • 嗣徳通宝

明命通宝・嗣徳通宝

出典:オークションワールド

「明命通宝」は、ベトナム王朝グエン王朝の第二代皇帝、明命帝の時代に作られたもの、「嗣徳通宝」は、グエン王朝第四大皇帝、嗣徳帝の時代に作られたものです。

これらベトナム王朝時代のアンティークコインには、従来の中国古銭のように四角い穴が開いているものと、穴が開いておらず、裏面に龍があしらわれているものがあります。

穴が開いていないものは、すでにベトナムを植民地化しはじめていたフランスが作らせたものだと言われています。

穴の無い、ヨーロッパナイズされたベトナムのコインは、作られた枚数も限られており、フランスが撤退する際にその多くが持ち帰られ溶解されたそうです。

そのため、状態良く残っているものが非常に少ない希少なアンティークコインと言えます。

その他の注目アジアコイン

注目すべきアジアのアンティークコインとして、インド、中国、ベトナムのものをご紹介しました。

他にも注目のアジアコインを簡単にご紹介します。

その他の注目アジアコインのある国
  • タイ
  • ミャンマー(ビルマ)
  • ブータン

タイ

タイのアンティークコインは、1782年よりおこされたチャクリー王朝のシャム国王、ラーマ4世・5世時代のものが人気です。

表面に国王の肖像や、像があしらわれた金貨は、穴の開いていない西洋スタイルの金貨でありながら、デザインがアジアらしいところが特徴。

ミャンマー(ビルマ)

ミャンマー(ビルマ)のアンティークコインで注目されているのは、イギリス統治時代、1852年に発行された1チャット銀貨です。

裏面にはビルマ暦と西暦が刻印されており、表面に刻印されたクジャクの美しさが人気を集めています。

ブータン

ブータンは、他のアジア諸国と比べて経済的に発展している国とは言えませんが、国王の統治下の元、人々が平等に生活できることから「世界一幸せな国」と呼ばれています。

ブータン国王の肖像が刻印された金貨を古くから発行しており、現在はさほど価格は高くありませんが、将来的に歴史的価値のある状態の良いものは価値が上がる可能性も。

監修者 葉山満

この他にもまだまだ注目すべきアジアコインがあるかもしれません。アジア史を勉強しながら探してみるのもおすすめですよ。

日本でアジアコインを購入するならここ!

こちらでは、アジアコイン、アジアのアンティークコインを購入できるおすすめのアンティークコイン専門店を3件ご紹介します。

アジアコイン購入におすすめするアンティークコイン専門店は、アンティークコインギャラリアアンティークコインタウン野口コインです。

アンティークコインギャラリア

アンティークコインへの知識も、品揃えも豊富なアンティークコインギャラリア

 

会社名 株式会社アンティークコインギャラリア
ロゴ
公式サイト https://antique-coin-galleria.com/

 

オンラインショップでも8,000を超えるアンティークコインを取り扱っており、国や価格、素材などさまざまな方法で簡単に希望のアンティークコインを検索できます。

品数が多いため、アジアコインのバリエーションも豊富なおすすめアンティークコインショップです。

アンティークコインタウン

オンラインショップの運営だけでなく、アンティークコインに関する情報をコラム形式に掲載し、発信しているアンティークコインタウン

 

会社名 株式会社ArtHolic
ロゴ
公式サイト https://www.antiquecoin-town.com/

 

また、公式LINEに登録すると、さらにアンティークコイン投資に関する詳しい情報がゲットできます。

アンティークコインタウンが取り扱っているアジアコインは主にインドコイン

厳選されたアジアコインしか販売されていないため、入手可能かどうか常にチェックしておくことをおすすめします。

野口コイン

福岡を拠点にしているアンティークコインショップ、野口コイン

 

会社名 野口コイン株式会社
ロゴ
公式サイト https://www.noguchicoin.co.jp/

 

PCGS認定ディーラーである他、イギリス王立造幣局正規代理店オーストラリア王立造幣局正規代理店などさまざまな許可証を得て運営している非常に信頼度の高いアンティークコインショップです。

アジアコインは、中国やブータンなどで近年に発売された記念コインを中心に取り扱っています。

野口コインの評判・口コミを徹底解説!人気の秘密や偽物の有無も解説

監修者 葉山満

定期的に販売店をチェックしていると、思いがけない掘り出し物にであうことも。

アジアコインまとめ

今回は、アジアコインについて解説しました。

 

今後、投資対象として価格が上がることが期待できるアジアコインは、今後経済的に急成長する国、富裕層が増加する国のアンティークコインです。

また、一般的なアンティークコイン同様、希少性のあるコインや状態の良いコインは今後も価値が上がる可能性があります。

 

アジアコインはまだまだこれから市場価値が上がることが予測されます。

各国の時代背景をよく知り、価値を見極めてお気に入りのアジアコインを見つけてくださいね。

アジアコインまとめ
  • アジアコインは文字のみのデザインが多く、西洋のような肖像画などのデザインは19世紀以降のものがほとんどで、銘柄数や発行数が少ない
  • 今後経済的に成長する国や富裕層の多い国のアジアコインが今後価値があがる可能性がある
  • インド・中国・ベトナムに加え、タイやミャンマー、ブータンのアンティークコインに注目すべきコインがある
  • アジアコインはネット購入も可能な専門店で買おう

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