富裕層を中心に行われているアンティークコインの転売。
しかし、情報が少なく、どういうアンティークコインが売れるのか、どうやって行えばいいかわからない人も多いでしょう。
この記事ではアンティークコインの転売の仕方や、過去に値上がりしたアンティークコインの紹介をします。
是非この記事を活用して、アンティークコインの転売に挑戦してみましょう。
目次
アンティークコイン転売の特徴を他の転売と比較して解説
よくある転売とアンティークコインの転売って違いはあるのでしょうか。
結論から言うと2つの違いがあります。
ここではその2つを解説します。
- 専門性が非常に高く、ライバルが少ない
- アンティークコインには限りがある
専門性が非常に高く、ライバルが少ない
転売はマスクや家庭用ゲーム機のように気軽に、手軽に行うイメージが強いです。
確かに、安く仕入れて高く売るのはアンティークコインの転売も同じです。
しかし、安く仕入れるにはある程度の専門知識やコツが必要です。
例えばこちらのアンティークコインをご覧ください。
提供:コインパレス
こちらの享保大判金はコインパレスにて、1枚650万円で取引されています。
しかし、世の中には1000万円近くで取引されているものもあることをご存じでしたか?
それは「墨書を誰が書いたか」で価値は大きく変化します。
現在コインパレスで販売されているものは第16代後藤方乗によって墨書きされたものです。
しかし、第12代後藤寿乗によって墨書きされたものは900万円以上の価値があります。
美品になるとさらに価格は上がります。
このように「いつ作られたか」「状態はどのようなものか」などの知識がないと損をしてしまいます。
つまり、専門的な知識が必要なので、ライバルもそこまで多くないといえるでしょう。
アンティークコインには限りがある
アンティークコインはマスクや家庭用ゲーム機のように、企業が生産しているわけではありません。
焼失や損壊によって、減ることはあっても増えることはありません。
そのため、需要が高まれば高まるほど価値が大きくなります。
こちらのグラフをご覧ください。
出展:コインパレス
こちらは2019年における、「ウナ&ライオン」コインの価格の変化を表したグラフです。
当初は500万円だったものが6月中旬あたりで1500万円に値上がりしていることがわかります。
半年で3倍以上に値上がりすることはまれですが、長い年月をかけて値上がりしたアンティークコインは数多くあります。
アンティークコインの転売儲かるの?
この話を聞いて、アンティークコインが儲かるか否かわからない人は多いと思います。
アンティークコインの転売は専門知識やある程度の資本金が必要ですが、比較的儲けやすいというのが最近の傾向からわかります。
先ほどのグラフのように、人気があるアンティークコインの価値は年々上昇しています。
また、こちらの表をご覧ください。
株式 | 不動産 | 金・銀 | 仮想通貨 | アンティークコイン | |
---|---|---|---|---|---|
リスク | 高 | 中 | 低 | 高 | 低 |
流動性 | 高 | 低 | 高 | 高 | 中 |
リターン | 高 | 低 | 低 | 高 | 中 |
初期投資 | 低 | 高 | 低 | 低 | 中 |
出展:ユニバーサルコイン
初期投資は必要ですが、少ないリスクである程度のリターンが欲しい方にアンティークコインの転売はオススメといえるでしょう。
- きちんと勉強すれば儲けることはできる
- アンティークコイン転売はローリスク、ハイリターン
- ある程度の初期投資は必要
アンティークコイン投資っておすすめ?初心者の資産運用に向いているかメリット・デメリットを徹底解説!
この記事にアンティークコイン転売で儲けるためのコツをまとめてあります。
是非参考にしてみてください。
アンティークコインの転売のやり方を解説
アンティークコイン転売の魅力を説明しましたが、実際にどうやって行うか気になると思います。
そこで、ここではアンティークコインの転売のやり方の一例を紹介したいと思います。
相場や歴史的背景、発行枚数なども把握したほうが良いでしょう。
アンティークコインの相場の決まり方は?価格推移や今後の動向を解説!
こちらの記事にアンティークコインの相場に関する情報をまとめています。
人気のアンティークコインやマイナーなアンティークコインまで、幅広く紹介しています。
購入する方法はアンティークコイン専門店での購入、オークションやebayの利用などが一般的です。
仮想通貨や株にはない、全く新しい楽しみ方ができます。
アンティークコイン転売の利益は売却のタイミングで全てが決まります。
よく考えて売却しましょう。
ちなみに売却する手段の一つに、販売代行というものもあります。
これはアンティークコイン専門店が行っている業務の一つで、ご自身のアンティークコインを店頭で販売することができます。
売却の仕方が良くわからない人や、手元に置いておくことが不安な人が利用します。
コインパレスの評判・口コミを徹底解説!アンティークコインの取り扱いは?
実際にコインパレスでは販売代行を行っています。
是非確認してみてください。
アンティークコイン転売のメリット
アンティークコイン転売の可能性に関して説明してきました。
ここではアンティークコイン転売のメリットを紹介したいと思います。
- ほかの転売と比べて競合が少なく、ネットで済ませることができる
- 輸送が楽で、壊れにくい
- 第三者鑑定機関が存在する
- デザインが素晴らしい
ほかの転売と比べて競合が少なく、ネットで済ませることができる
冒頭でも話したように、アンティークコイン転売は他の転売と比べて競合が少ないです。
専門知識やコツなどの部分が多いため、気軽に参加することは難しいでしょう。
そのため、きちんと準備すればその場で始めることができます。
また、近年ではネットで全てが完了するケースもほとんどです。
ebayのようなオークションサイトを利用したり、ユニバーサルコインのようなオンラインショップを有するアンティークコイン専門店を活用することで手軽にアンティークコインを購入することができます。
ユニバーサルコインの詳細はこちらにまとめました。
是非参考にしてみてください。
輸送が楽で、壊れにくい
これは他にはないメリットといえるのではないでしょうか?
多くの転売と比べてアンティークコインは小さくて、かつ壊れにくいです。
もちろん傷がつくため、細心の注意を払う必要はあります。
しかし、大きくて運びづらいものや、ちょっとバランスを崩しただけで崩壊してしまうようなものではありません。
そのため、売却までのことを考えたら輸送が楽で、壊れにくいことは十分なメリットと言えます。
第三者鑑定機関が存在する
アンティークコインで重要な要素の一つに状態というものがあります。
これはアンティークコインの価値を決定づける重要な要素の一つで、主に傷の有無や摩耗の有無などが見られます。
傷に関しての解釈が鑑定した人によって、バラバラになってしまうと、アンティークコインの価格は崩壊してしまいます。
そのため、第三者鑑定機関を設置することで、解釈の不一致がなくなるようにしました。
現在はアメリカのPCGS社とNGC社の2社が主な第三者鑑定機関です。
アンティークコインの70段階の「シャルドン・スケール」を採用しており、状態によって細かく分類されます。
圧倒的な鑑定量と、数値的なシステムによって、今日では多くのアンティークコイン収集家から絶大な信頼をされています。
デザインが素晴らしい
株や仮想通貨にない特徴の一つに、デザインが素晴らしいというものがあります。
例えば世界で一番美しいとされている「ウナ&ライオン」コインが代表的です。
出展:コインパレス
このコインは世界中でとても人気のあるアンティークコインで、種類や状態によっては1枚1億円になることもあります。
他には世界的に有名な映画とコラボしたコインもあります。
出展:コインパレス
驚いた人もいるでしょう。
世界的に有名なスパイ映画「007」を用いたアンティークコインも存在します。
このコインの発行枚数は20枚ということもあり、1枚2500万円で取引されています。
これらのアンティークコインのデザインに魅入られたことで、アンティークコイン収集やアンティークコイン転売が好きになる人もいます。
アンティークコイン転売のデメリット
アンティークコイン転売のメリットに関しては説明してきました。
しかし、アンティークコイン転売のデメリットはあるのでしょうか。
結論から言うとあります。
ここではアンティークコイン転売のデメリットについて詳しく説明します。
- 成果はすぐにでない
- 専門知識が必要で、勉強する必要がある
- ある程度の資本金が必要
成果はすぐにでない
これはアンティークコインの特徴の一つでもありますが、仮想通貨や株と比べると値動きは激しくありません。
そのため、一朝一夕で成果はでません。
まずは2年以上、様子を見ることをオススメしています。
中には急激に価値が上昇することもありますが、全体的に見て、そのようなアンティークコインは数少ないといえるでしょう。
専門知識が必要で、勉強する必要がある
アンティークコインに関する知識があったほうが良いでしょう。
メリットで説明したように、アンティークコイン転売の参入障壁は高いです。
そのため、事前に勉強しておくことが大切です。
ここでは勉強したほうが良いものを3つ紹介します。
一般的な英語力
海外のオークションサイトなどは全て英語で書かれています。
また、第三者鑑定機関の本拠地がアメリカなので、真贋結果や鑑定結果などは英語で書かれています。
ある程度英語が読めるようになることで、自分が欲しいアンティークコインを素早く購入できるようになったり、説明文を読むことができるようになります。
また、アンティークコインで有名な国の多くはイギリスやフランスといったヨーロッパです。
日本のアンティークコインもありますが、市場規模で考えると少数です。
アンティークコインに関する歴史
歴史について関心を持っておいたほうが良いでしょう。
例えば、コインに書かれている人や勲章などについて、興味を持ち、調べておいたほうが良いでしょう。
これはコインの歴史的背景を楽しむことで、転売や投資としてのアンティークコインではなく、アンティークコイン自体を楽しむことができるようになるためです。
前述にあるように、アンティークコイン転売はすぐに成果は出ません。
成果がでる前に飽きてしまい、管理がずさんになることを防ぎましょう。
専門店やオークションサイト
これから自分が利用するアンティークコイン専門店や、オークションサイトについてはよく調べたほうが良いです。
例えばネットの評価や利用方法は詳しく調べておいたほうが良いです。
これらを徹底することで、昨今のアンティークコイン転売に便乗した詐欺から身を守ることができます。
ネットで売買できると説明しましたが、高額なアンティークコインを購入する場合は一度、見に行ったほうが良いです。
ある程度の資本金が必要
購入予定のアンティークコインのもよりますが、多くのアンティークコインは安くて20万円、高くて1000万円くらいです。
そのため、1000円や1万円といった少額で始めることは難しいです。
用意しておくべき資本金はアンティークコインにもよりますがだいたい100万~1000万円と言われています。
近年値上がりしたアンティークコイン
近年、急激な値上がりなどで価値が上がったアンティークコインを紹介します。
- ウナ&ライオン金貨
- 享保大判金
ウナ&ライオン金貨
出展:コインパレス
前述のグラフにもありますように、半年近くで価値が3倍近くに跳ね上がったアンティークコインです。
このアンティークコインは多くの種類があります。
中には1億円を超えるものもあります。
そういった種類のウナ&ライオン金貨も、最初は2000万円くらいでした。
しかし、近年のアンティークコインブームによって、このコインの価値は急上昇しました。
享保大判金
出展:コインパレス
8515枚しか存在しない日本のアンティークコインも近年値上がりしました。
アンティークコインブームの到来によって、イギリスやフランスのアンティークコインの取引が盛んになりましたが、日本のアンティークコインはまだ注目されていませんでした。
しかし、享保大判金がオークションに登場したことがきっかけで、このアンティークコインの価値が急上昇。
墨書によって相場はバラバラですが、全体的に100万円近く値上がりしました。
アンティークコイン転売まとめ
いかがでしたか。
アンティークコインの転売は競合がいない反面、しっかり勉強しないといけないことがわかりました。
皆さんはこの記事を参考にしつつ、英語や歴史についても勉強し、アンティークコインの転売を楽しみましょう。
それではまとめます。
- 競合は少ないが、勉強が必要
- アンティークコイン転売で儲けることはできる
- アンティークコインブームによって多くのアンティークコインの相場は上がっている