今回はみなさんに「トークン」・「ジェトン」についてお話ししていきたいと思います。
代用貨幣
英語では、トークン(token)フランスでは、ジェトン(Jeton)と呼ばれているものです。
「硬貨」の代用として限定的に使用されるものになります。
「代用貨幣」は、主にメダル類収集家対象分野の一つでもあるんです。
銅、白鑞、アルミニウム、真鍮あるいはスズといった卑金属や、フェノール樹脂、皮革、陶磁器およびその他丈夫な物質が材料として用いられています。
代用貨幣の有名な例では、オレンジ自由国の「グリカランドイースト」と呼ばれる硬貨です。
グリカランドイースト
南アフリカから分離していた地域で1874年に最初にストラッチャン社により発行され、先住民族の通貨として広く流通しました。
代用貨幣は、色々な用途として使われており、「通貨」としても使われていました。
その理由は、政府による硬貨の発行が充分でなかったために硬貨の深刻な不足に対する措置だったと言われています。
面白いトークンもあります。
イタリア・イスラエルなどは【電話用トークン】もあります。
電話用トークン
料金が上昇したときであっても、トークンは従前の1回の電話料金として使用できたそうです。
テレフォンカードのようなものでしょうか。
他にも色々なトークンがあります。
スタッフトークン
このトークンは、従業員に貨幣の代わりとして支給されるものになります。
賃金スタッフトークンの支払いの表向きの理由は、先ほどもお伝えした流通貨幣の不足という事でした。
しかしスタッフトークンは法外な価格の従業員専門店でしか使用出来なかったとの事で、従業員の実質的な賃金や可処分所得を大幅に抑える物でもあったんです。
スロットマシーントークン
みなさんもご存じかと思いますが、カジノなどのスロットマシン専用に金属製のトークンが使われます。
1971年に多くのカジノがマシン専用にアイゼンハワーダラーを使用していました。
何故、カジノで利用されていたのか・・・
ほとんどの自動販売機に使用出来なかったという事実があったようなので一般に多く出回らなかったのです。
1979年に1ドル硬貨がアンソニーダラーに変更されました。
アンソニーダラー
アンソニーダラーが、25セント硬貨と似ているので紛らわしかったり、スロットマシンを改善するのを避けてアイゼンハワーダラーサイズのものを使用していたそうです。
これが25セント硬貨です。
25セント硬貨
紛らわしかったり、スロットマシンを改善するのを避けてアイゼンハワーダラーサイズ(直径38.1mm、重さ20グラム)のものを使用していたそうです。