新しい投資方法として注目を集めているアンティークコインですが、売却しようと思った時はどうすれば良いのでしょうか?
ここではアンティークコインの売却方法と、売却の際にかかる手数料や税金について、詳しくご説明します。
目次
アンティークコインの魅力
世界中に収集家がいるアンティークコインですが、これまでは富裕層がコレクションするものとして楽しまれてきました。
近年インターネットやオークションの普及によって日本でも注目を集めるようになってきました。
アンティークコインはなぜ魅力があるのか、またアンティークコインはどのように活用されているのかをご紹介します。
アンティークコインとはどんなもの?
アンティークコインとは、今から100年以上前に生産された金貨や銀貨などのコインのことで、現時点で世界中に残っているアンティークコインは20万種類以上あると云われています。
もちろん100年以上前のコインであれば、世界各国問わずアンティークコインとして扱われるため、日本の明治維新より前の小判に注目も集まっています。
アンティークコインのポイントは、古くて価値があるコインのこと。
古いだけではなく、記念コインなどの価値があるコインも、アンティークコインとして注目を集めています。
コインから歴史を感じることができるようなアンティークコインの世界は非常に奥深く、多くの人を魅了し続けているのです。
注目されるアンティークコイン投資
近年メディアでも「アンティークコイン投資」という言葉を目にすることが多くなりましたが、アンティークコインは株やビットコインに次ぐ投資方法として注目を集めています。
アンティークコインは、再度造られることはないため、現存しているものが全てであり、なくなってしまえばそれで終わりです。
年代によって発行枚数も違うため、極端に枚数が少ない希少価値が高いコインも存在しています。
そのため、年月が経つにつれてコインの価値も上昇していき、誰かがコインを売却してもすぐに買い手が現れるため、投資としては価値が上がる一方なのです。
アンティークコインを売却するには
アンティークコインは現物資産となるため、コインを売却しようと思ったら、売却先を探すことになります。
自分で売却先を探す場合は、かなりハードルが高くなってしまいます。
また、売却によって利益を出そうとするのであれば、コインの買取業者にて価値を見てもらい、見積もりを出してもらう必要も出て来ます。
売却のための手続きには時間がかかることもあり、面倒に思う人もいるでしょう。
また、自分の持っているコインが偽物だった場合は、買取業者に売却することもできないため、大きく損をすることになります。
ですから、アンティークコインの収集や投資をする場合は、売却のことまで考えて、ある程度の情報収集や勉強をしておかなくてはなりません。
代表的なアンティークコインの売却先
アンティークコインを売却しようと思った場合、まずは富裕層が注目しているハイレベルなコインオークションに出品することをお勧めします。
コインオークションに参加する人は、資金を持っているセレブやコインディーラーが注目していますので、より高い価格で売却する可能性が高いです。
コインオークションに出品すると、主催者側が出品されたコインにランク付けをしてオークションカタログに掲載してくれます。
そのため、多くの人の目に止まりやすくなるというメリットもあります。
もちろん、コインショップに売却することもお勧めです。
コインショップに売却する場合は、複数の店舗にて見積もりを取っておきましょう。
自宅の近くにコインショップがない場合も、インターネットを通じてのオンライン査定が可能なショップもあります。
まずは気になる店舗に問い合わせしてみると良いでしょう。
アンティークコインの売却した際の手数料
アンティークコインを売却する際は、委託販売の手数料が発生することになります。
多くの場合は、アンティークコインの売却手数料は10%だと思っておくと良いでしょう。
例えばコインショップに売却した場合は、売却価格の10%を手数料として支払うことになりますが、中には売却手数料が4%〜9%のコイン業者もあります。
しかし、手数料が安価だからといって、コインを売却することが出来なければ意味がありません。
アンティークコインは買い手がついてこその売却になりますので、手数料が低いからといって販売力のないコインショップに委託することは避けたほうが良いでしょう。
アンティークコインの売却時にかかる税金
アンティークコインの売却時には、利益が出た場合は税金が発生します。
通常は、個人でのアンティークコインを売却する際、総合課税での譲渡所得となることが多く、取得から売却するまで所有していた期間によって条件が変わります。
アンティークコインを所有してから売却までの期間が5年以内の場合は短期譲渡所得、5年を超えている場合は長期譲渡所得になります。
短期譲渡所得の場合、売却価格―(購入金額―譲渡金額)―50万円、長期譲渡所得の場合、売却価格―(購入金額―譲渡金額)―50万円これに1/2をかけた金額になります。
そのため、アンティークコインはすぐに売却するのではなく、5年以上所有しておく方が良いと言えるでしょう。
まとめ
アンティークコインを売却する時にどうすれば良いのかと、売却時にかかる税金についてご説明しました。
アンティークコインを購入して売却する際は、5年以上所有してから売却すると長期譲渡所得になって税金面で有利になることを覚えておきましょう。