もともと欧米で人気の高いアンティークコインですが、いま日本でもアンティークコインは投資先として注目されつつあります。
今回はそんなアンティークコインの相場について紹介していこうと思います。
相場の決まり方
相場はどのようにして決まるのか見ていきましょう。
相場の決まり方はもちろん、需要と供給が関係してきます。
需要が大きく供給が小さければコインは値上がりし、反対に需要が小さく供給が大きければコインは値下がりしていきます。
それでは需要と供給に関係することには、一体どのような要因があるのでしょうか。少しずつ見ていこうと思います。
- 希少性
- 人気
- コイン自体の魅力
希少性
第一に希少性です。これは供給の要因と言えるでしょう。
希少性が高ければ、世の中に流通している量が少なく、いわゆるレア物などと呼ばれます。
当然のことながら、希少性が高ければ値上がりはしやすくなります。
世の中にいくらでもあれば、売却は簡単にできたとしても、決して高い値段が付くことはありません。
人気
アンティークコインの投資を成功させるために特に大事なのは人気です。
希少性が高くても買い手が付かなければ値上がりが期待できないばかりでなく、換金することさえできなくなってしまいます。
人気の無いコインを買ってオークションに出したとしても、買い手が付かなかったり、落札されても競合が少ないため、購入時よりも大幅に低い価値しか付かなかったりします。
そのため、現時点で人気のあるコイン、さらには今後人気が出ると予想されるコインを選択することが、塩漬けのリスクを減らすことにつながります。
とにかく人気を見定める、これが投資成功への近道と言えるでしょう。
コイン自体の魅力
最後にコイン自体の魅力というのも相場を決める要因の一つになります。
これは人気とも重なる部分がありますが、デザイン性やグレードなどがコイン自体の魅力を決めることになります。
これらが優れていれば、希少性が低くても、多くの人が欲しがるため、値下がりしにくくなります。
デザイン性は言うまでもなく、「カッコいい」とか「美しい」と感じられるかということです。
一方でグレードはコインの状態を指します。
コインに傷や汚れが無ければグレードが高いということを意味します。
コイン自体のデザインやグレードを見て、自分はもちろん、他の人が欲しがるものなのか、購入する際には熟考しておきたい点です。
実際の取引と相場
次にアンティークコインの取引について考えてみましょう。
実際の取引方法は大きく分けて、ネットオークションと専門店を通す方法があります。
ネットでは詐欺などの被害も報告されているので、できれば専門店で取引することをお勧めします。
相場を知る方法
専門店に持っていけば、買取価格を査定してもらえます。
また、ネットオークションに出せば、購入価格や売却価格を知ることができるでしょう。
しかし、ここで注意が必要なのが、専門店やネットオークションが付ける価格が唯一のものでは無いということです。
当たり前のことですが、A店とB店があれば、価格差が生じることがあります。
その辺の情報不足を補うには、いろんなお店に足を運ぶ必要があります。
近くにお店が無いという人は参考買取現場の把握や比較検討をインターネットサイトで行う必要があるでしょう。
狙い目のコイン
それでは、どんなアンティークコインが相場的に狙い目なのか考えてみましょう。
まず古代のアンティークコインは投資の候補から除外した方が賢明です。
また、モダンコインと呼ばれるような年数の浅いコインはアンティークコインのデザインを模倣したものがほとんどで、こちらも投資先としての魅力は無いので外しておきましょう。
結論からいうと、1600年頃~1950年頃のコインをターゲットにすると良いことになります。
そのうえで、人気のあるコインや魅力的なコインを選ぶと良いでしょう。
価格変動を狙う
アンティークコインをどのようにして考えるかによりますが、投資先として考える場合は価格の変化に注目すべきでしょう。
人気のあるアンティークコインは値上がりを続けています。今後さらに価格が上昇していくことが予想されます。
また、そのようなコインはリーマンショックのときも価値を下げることはありませんでした。
アンティークコインは再生産することができないため、希少性も保たれています。
短期間な変化は起こりにくいと考えられていますが、1000円で購入したコインが50年間で100万円になるケースも珍しくありません。
このように価格変動を上手に利用できれば、投資先としての魅力は高まります。