アンティークコインの売り方は様々です。
しかし、アンティークコインに関する知識や英語力によって、おすすめの売り方は変わってきます。
この記事ではおすすめの売り方を3つ紹介しつつ、アンティークコインを高値で売れるポイントを6つ紹介します。
- アンティークコインの売り方は「アンティークコイン専門店での売却」「オークションでの売却」「海外の個人ディーラーとの売却」の3つがある
- アンティークコインを高値で売るなら「アンティークコインを特定する」「売らざるを得ない状況を作らない」「売り時を選ぶ」「スラブケースを綺麗にする」「CACに送る」「価格設定の際は相場を把握する」6つが重要
- 売れるアンティークコインを買うなら「アンティークコインタウン」
目次
3種類のアンティークコインの売り方を徹底解説
アンティークコインの売り方は全部で3種類あります。
それは「アンティークコイン専門店で売却」「オークションで売却」「個人ディーラーと交渉」の3種類があります。
アンティークコインの知識があまりない方は「アンティークコイン専門店で売却」することをおすすめします。
- 売り方①:アンティークコイン専門店で売却
- 売り方②:オークションでの売却
- 売り方③:個人ディーラーと交渉
売り方①:アンティークコイン専門店で売却
アンティークコインについての知識があまりない方はアンティークコイン専門店での売却を強くお勧めします。
理由はアンティークコインについて詳しくなくても、店員の方々が真摯に対応するためです。
また、アンティークコイン専門店以外での売却として、「オークションでの売却」「個人ディーラーと交渉」「貴金属として売却」の3つがあります。
しかし、「オークションでの売却」と「個人ディーラーとの交渉」はアンティークコインに関する、非常に深い知識が必要になるため、初心者にはお勧めできません。
「貴金属としての売却」に関してはアンティークコインの知識の有無に関係なく、お勧めできません。
その理由は想定よりも安く買い叩かれてしまうためです。
アンティークコインを売却するときは、必ずアンティークコイン専門店で売却しましょう。
「アンティークコイン専門店での売却」は一般的な人がイメージする店舗での買取と、販売代行の2種類に分かれます。
販売代行とは、アンティークコイン専門店側がお客様のアンティークコインを購入するのではなく、店舗がお客様のアンティークコインを一旦預かり、店の品物の一部として販売するスタイルです。
販売代行はその日のうちにアンティークコインを売却するとは限らないため、お金をすぐに受け取ることはできませんが、一般的な買取よりも高い額の売却益を獲得することができます。
アンティークコインの性質を上手に活用した売却方法と言えるでしょう。
アンティークコインの販売代行で有名なアンティークコイン専門店と言えば、ユニバーサルコインが有名です。
売り方②:オークションでの売却
アンティークコインを売却する方法の1つとしてオークションに参加して、そこで売却するという方法もあります。
アンティークコインに関する知識は必要ですが、店舗での売却以上の金額を獲得できる可能性があります。
有名なアンティークコインの1つに「ウナ&ライオン 5ポンド金貨」がありますが、2020年8月で行われたオークションでは3000万円という金額で売却されたことが話題になりました。
出典:日本コインオークション
売り方③:個人ディーラーと交渉
アンティークコインに関する知識の他に、英語に関する知識も必要になりますが、海外の個人ディーラーと直接取引するというものがあります。
販売代行やオークションでの売却とは違い、手数料を気にすることなく、自分の言い値で売却できるという利点があります。
しかしアンティークコインの主要市場はアメリカや欧州という点、日本のアンティークコイン市場は狭いという点から、英語で相手と取引できるレベルの英語力と、アンティークコインに詳しい人と直接交渉する能力が必要になります。
また、持ち逃げなどトラブルも考慮しないといけないため、初心者には絶対おすすめできないアンティークコインの売却手段と言えるでしょう。
アンティークコインを高値で売るための6つのテクニック
先ほどはアンティークコインの売り方について説明しました。
この章ではアンティークコインを高値で売るためのテクニックについて解説します。
それは「アンティークコインを特定する」「売らざるを得ない状況を作らない」「売り時を選ぶ」「スラブケースを綺麗にする」「CACに送る」「価格設定の際は相場を把握する」の6つです。
順に解説します。
- テクニック①:アンティークコインを特定する
- テクニック②:売らざるを得ない状況を作らない
- テクニック③:売り時を選ぶ
- テクニック④:スラブケースを綺麗にする
- テクニック⑤:CACに送る
- テクニック⑥:価格設定の際は相場を把握する
テクニック①:アンティークコインを特定する
売ろうとしているアンティークコインを特定することが大事になります。
アンティークコインの名前や年代は勿論ですが、製造された場所や時代背景まで把握できるとなお良いでしょう。
自分で特定できるなら良いですが、特定できない場合はPCGS社やNGC社を活用すると良いでしょう。
特にPCGS社は日本語対応しているので、英語が心配な方でも気軽に利用できます。
テクニック②:売らざるを得ない状況を作らない
アンティークコインを貴金属として売却したり、本来もっと高額で売却できるアンティークコインを安く売却するなど、焦って売却してはいけません。
大切なことは「高額になりかねない商品を持っている」という意識を持つことです。
販売代行や個人ディーラーとの交渉に言えることですが、アンティークコインを高値で売却するためには45~60日の時間を設けて、落ち着いて対応すべきです。
テクニック③:売り時を選ぶ
アンティークコインには1年に2回ほど、ここぞと言う売り時があります。
それはフロリダ貨幣収集連合(FUN:Florida United Numismatics)が開催される1月とアメリカ貨幣協会(ANA:America Numismatics Association)の貨幣ショーが開催される7月か8月です。
フロリダ貨幣収集連合(FUN:Florida United Numismatics)はアメリカのフロリダ州を拠点とする団体で、アンティークコインの魅力を広めようと活動する団体です。
出典:フロリダ貨幣収集連合(FUN:Florida United Numismatics)
若年層の支持も多く、様々な年代の人と交流ができるとして人気があります。
アメリカ貨幣収集協会(ANA:America Numismatics Association)は1891年に、貨幣学の教育的、歴史的な進歩と発展のために、アメリカのコロラド州に設立しました。
出典:アメリカ貨幣収集協会(ANA:America Numismatics Association)
こちらは会員制となっており、若年層の参加はあまり見られませんが、コンペティションなど学術的な発表が行われています。
こういう催し物が開かれているときに海外の個人ディーラーに対して販売するとアンティークコインが売れやすいです。
テクニック④:スラブケースを綺麗にする
スラブケースとはアンティークコインを保護するためのケースで、主にPCGS社やNGC社の鑑定を受けると無料でもらえるものです。
スラブケースにはアンティークコインに関する様々な情報が書いてあります。
出典:コインパレス
例えばアンティークコインの名前や、状態(グレード)、製造された国などが書かれます。
アンティークコインのスラブケースを綺麗にすることで、アンティークコインが綺麗に見え、不必要な減額をされる可能性が低くなります。
テクニック⑤:CACに送る
CACとはCertified Acceptance Corporationのことで、コインディーラーであるJohn Albanese氏が2007年にアメリカのニュージャージー州ファーヒルズに設立したアンティークコイン認証会社のことです。
この会社はアンティークコインの状態を総合的に判断し、グリーンのステッカーが貼られることで、本物のアンティークコインであるという証明と、状態(グレード)がすごい良いことを主張できます。
出典:Certified Acceptance Corporation
最近はスラブケースを偽造する人も登場してきたので、ホログラム入りのCACステッカーがかなり重要になってきます。
日本ではアンティークコインはそこまで流行していないので、CACについて知っている人は少ないと思いますが、海外ではCACのステッカーの有無はかなり重要です。
海外の個人ディーラーと取引する人や、オークションに参加する人は是非検討してください。
テクニック⑥:価格設定の際は相場を把握する
宝石や絵画といった現物資産にはそれぞれ相場があります。
同じようにアンティークコインにも相場というものがあります。
アンティークコインを売る時のテクニック①でアンティークコインを特定すべきと説明しましたが、その理由の1つに相場を把握するためというものがあります。
有名なアンティークコインとして、「ウナ&ライオン5ポンド金貨」の相場は約1000万円です。
出典:コインパレス
アンティークコインを売るときのテクニック⑦:自分でコインのお手入れをしない
アンティークコインに限らず、その他の記念硬貨にも言えることですが、コインの買取査定額は、コインの保存状態で決まります。
一般的にアンティークコインはスラブケースに入って、売買されていますが、このスラブケースケースからコインを出すことは絶対に辞めましょう。
アンティークコインをお手入れしたいという気持ちもわからなくもないですが、ケースから出すことによって思わぬ傷がついてしまったり、汚れてしまったりすることも考えられます。
また記念硬貨など金や銀は思いほか柔らかい物質なので、変形してしまうこともあります。
もし、汚れが目立ってしまっているような状況でも自分で汚れを落とそうとするのではなく、そのままの状態で査定にもっていきましょう。
どんなに優しく扱っているつもりでも目に見えない傷がたくさんついてしまう場合があります。
素手で触ることも極力控え、何もしないことをおすすめします。
アンティークコインの希少価値
アンティークコインを売却する前提で購入するのであれば、アンティークコインがどのように価値が決定されるのかを知っておく必要があります。
どのようなアンティークコインを選べば、高く売却することができるのか確認しておきましょう。
アンティークコインとは
アンティークコインという名称はアメリカの関税法で、鋳造されてから100年が経過されたコインと定められています。
その後に世界貿易機関で同じ基準を採用しましたが、それはあくまでも関税に限ったことです。
実際のところ、アンティークコインは骨董品を指し、年代に関しての明確な定義というものは存在しません。
一般的に1900年代前半前に鋳造されたコインをアンティークコインと呼びます。
1900年代前半、それぞれの国が素晴らしい金貨を作ろうと競い合い、何世紀にも渡って金の鋳造技術が発展していきました。
19世紀末から20世紀初頭に鋳造されたコインはクオリティーが高いものが多く、価値・人気共に高いものばかりです。
そのためこれらの時代に作られた金貨のほとんどはコレクターの手に渡ってしまいましたが、現在でもそれらの金貨を入手することは可能な状態にあります。
アンティークコインの価値を決める要素
アンティークコインであればどれでも価値があるということは大きな間違いです。
確かにアンティークコイン自体は大量にあるものではないので、一定の価値はありますが、コインによって値段・価値は異なります。
これからアンティークコインを購入するのであれば、価値の高い・価値の上がる見込みのあるコインを選びたいですよね。
希少なアンティークコインの価値を決める要素は、大きくグレード・デザイン・現存数・鑑定・コインの需要の5つがあります。
アンティークコインは作られてから長い年月が経っているため、紛失や劣化などの理由から現存する数は年々、減少しているのが現状です。
またその稀少性は一般市場でどれだけの数が入手可能なのかということに関係しています。
さらに投資家やコレクターが増えると、それに比例して需要も高まり、そのアンティークコインの希少価値も上がっていきます。
需要の多さと、枚数の少なさがアンティークコインの価値をさらに高めるのです。
アンティークコインは長い年月をかけた分だけ価値が上がっていきます。
つまり新たに作られたコインはレプリカでしかなく、そのコインに価値はありません。
再発行ができないのもアンティークコインの特徴といえるでしょう。
そのためアンティークコイン市場の最大供給数は減ることはあっても、増えることはありえないのです。
アンティークコインの価値についてもっと詳しく知りたい方は「希少価値が高いアンティークコインとは?特徴や種類について解説」で詳しく解説しているので是非御覧ください。
希少価値が高いアンティークコインとは?特徴や種類について解説希少価値の高いアンティークコインの数々
希少価値があり、高値で売買されてれるアンティークコインはローマ帝国を始め、古代ギリシャ、ラテン帝国、ワイマール共和国、ビザンツ帝国、フィレンツェ共和国、ジェノヴァ共和国などの金貨が多い傾向があります。
なかでも保存状態がよく、国際的な鑑定機関である「NGC」「PCGS」などの鑑定済みであるコインは比較的高額で取引されています。
NGC鑑定済み金貨
そのような条件を満たしたコインは高いものだと数千万円で取引されることもあります。
高値が付けられている金貨で有名なところでいうとフィレンツェ共和国のフローリン金貨、ローマ帝国のノミスマ金貨、ジェノヴァ共和国のジェノヴァ金貨などが挙げれます。
これら金貨はなかなかお目にかかれないので、もし店頭またはオンラインショップで販売していたら、ラッキーと言えるでしょう。
コインの希少価値を左右するグレードとは
アンティークコインの希少価値を左右する指標の一つとしてグレードというものがあります。
アンティークコインを収集する上で、品質の良さはとても重要視されます。
しかし一般の人がアンティークコインの品質を正しく判断することは簡単なことではありません。
専門家ではない一般の人でもわかりやすいように、格付けすることをグレードというのです。
アンティークコインの価値とグレードの関係について
アンティークコインのケースに「AU」や「MS」という文字が書いてあるのを見たことはありませんか。
実際にアンティークコイン収集をしている方であれば一回は見たことがあるかもしれません。
結論から言いますと「AU」や「MS」というのはグレードの評価を指します。
ケースにグレードを記載することで、どのぐらいの価値があるコインなのかひと目でわかってしまうのです。
グレードが決まるには様々な要素がありますが、一番の決め手になるのはコインの状態です。
コインの状態を70段階にも分けて評価をしてしています。
70段階にも評価が区別されているということは、アンティークコインの中でも価値のあるコインとそうではないコインに分けることができると言えるでしょう。
また全く同じ種類のアンティークコインであっても、状態によっては価値・価格が数倍違うというケースもあるのです。
当たり前のことですがグレードが高いコインは「状態がよく・価値がある」と評価されたものですので高値で取引されます。
アンティークコインのグレードは誰が付けているのか?
アンティークコインは、他の転売品と違う「変わった特徴」を持っています。
それは第三者が価値を鑑定してグレードを決めているということです。
アンティークコインのグレードは専門家であれば、誰でも付けられるという訳ではありません。
では誰が、どの会社が実際に鑑定をし、グレードを付けているのでしょうか。
主に鑑定している会社は「NGC社」と「PCGS社」になります。
アンティークコインを公正に取引するために、作られた歴史ある鑑定機関の2社です。
NGC社
Numismatic Guaranty Corporation通称NGC社は「第三者鑑定格付け会社」としてアメリカ、フロリダ州に設立されました。
1987年に設立されたNGC社は古代コインから現代コインまで幅広く鑑定しているのが特徴と言えるでしょう。
他の鑑定機関では古代コインの鑑定は、行っておらず鑑定を行っているのはNGC社のみです。
このうような点からも鑑定能力の高さと、信頼が伺えると思います。
設立から長い年月をかけて国宝級の歴史的コインや紙幣等も鑑定してきた実績から、今や世界最大級のグレーディング会社と呼ばれています。
中国上海の「ミントミュージアム」やアメリカの「スミソニアン国立博物館」などが所蔵している国宝級の歴史的価値の高いコインをも鑑定してきたことからも実績が素晴らしいことが証明されているといってもいいでしょう。
古代コインから現代コインまで幅広い鑑定することができるのが特徴的なNGC社ですが、アンティークコインの保全にも取り組んでいます。
歴史的な価値が高いコインを長期間、良い状態で受け継いでいくために劣化や汚れを除去し保存するサービスを提供している鑑定会社はNGC社だけです。
PCGS社
アメリカ、カリフォルニア州ニューポートビーチにProfessional Coin Grading Service通称PCGS社は設立されました。
PCGS社はNGC社と共に歴史あるアンティークコイン2大鑑定機関として不動の地位を築いています。
現在、世界共通のグレーディング基準である70段階の「シャル ドン・スケール」を最初に考案したのがこのPCGS社であり、アメリカの由緒正しいアンティークコイン鑑定機関です。
1985年の設立時から現在に至るまで、数千万に及ぶコインを鑑定してきたと言われています。
PCGS社はアンティークコインを「スラブケース」に入れ、鑑定することで購入者がコインの状態をひと目で確認でき、安心して取引することを可能にしました。
.このスラブケースは定期的に改良がなされ、鑑定者のサインが入ったものや、鑑定された年によって形状が違うものなども多数存在しており、コレクターには見逃せないポイントにもなっています。
また全く同じコインでもこのスラブケースの違いによって価値が変わったりすることもあります。
PCGS社が鑑定したスラブケースに価値がついているといえるでしょう。
NGS社とPCGS社の優劣
アンティークコインの2大鑑定機関であるNGS社とPCGS社について説明しましたが、この両社に優劣はあるのでしょうか。
結論からいいますと基本的に2社の優劣はありません。
ざっくりとした特徴の違いを挙げるのであれば、NGS社は古代コインに注力している。
PCGS社は近代コインに注力しているといえるでしょう。
品質・実績はどちらも素晴らしいので安心してください。
一時期ネット上で、
「NGS社の方が鑑定基準があまく、PCGS社の方が鑑定が厳しいため、PCGS社のコインの方が価値がある」
という根拠のない噂が広がりましたが、信じ込む必要は無いでしょう。
マニアックなコレクターの中には「PCGS社のコインだけ」「NGS社のコインだけ」と絞って収集している方もいるので、自分の好みに合わせてコレクションしてみてください。
アンティークコインのグレーディングの重要性
アンティークコインの価値を図る上でグレーディングは非常に重要な役割を担っています。
アンティークコインの専門家でもない一般人にとってグレーディングはひと目でそのコインの価値が分かる便利な指標と言うことができるでしょう。
一言で言えば「コインの価値の証明書」です。
グレーディングが始まる以前は専門家が鑑定してもらってもそれを証明するものがありませんでした。
せっかく鑑定してもらっても証明書がなければ、取引する時にとても厄介です。
このような点からもグレーディングは一般人が手軽に取引をする上で重要と言えます。
しかしグレーディングシステムが導入された当初は、「コインディラーが主観的に価値を設定しており、信用性に欠けるという」とう意見が相次ぎました。
ここで新たに導入されたのが、上記でも説明したPSGS社の70段階で価値を決定する「シャル ドン・スケール」です。
当時このシステムとても革新的なもので、コインの価値を公平的に査定することを可能にしました。
現代においてもこの70段階で価値を決定する「シャル ドン・スケール」は世界共通基準として採用され続けています。
つまりNGS社とPCGS社のような権威性のある会社でグレーディングされていることがアンティークコインを取引する上で前提条件になっているのです。
このような背景からもアンティークコインのグレーディングは重要と言えるでしょう。
希少価値の高いアンティークコインと偽る詐欺に注意
アンティークコインに限った話ではないですが、現物資産となりうるものには詐欺まがいの行為をする業者が一定数存在します。
希少価値が高いアンティークコインだと聞いていたのに、買ってみたら偽物であったというケースもあります。
ではどのように偽物と本物を見分ければいいのでしょうか。
ここでは偽物を買わないように何をすればいいのか具体的に解説していきます。
アンティークコイン投資詐欺とは
アンティークコイン投資は、価値が下落することが少ない現物資産として、世界中で人気になりつつある投資の一つです。
しかし近年、アンティークコイン投資の人気が高まっていく共に、詐欺に引っかかってしまったというケースが多数見受けられています。
結論から言いますと、素人である一般人が偽物と本物を見分けることは難しいです。
一見本物に見えても、鑑定してもらうと偽物であったとういうケースは多数存在します。
一般人でも本物を取引をできるように上記でも説明したスラブケースにコインが入れられれています。
NGS社とPCGS社が鑑定したスラブケースに入れられているコインであれば、ある程度安心して本物と判断していいでしょう。
基本的には本物と保証されているのですが、中にはNGS社とPCGS社のスラブケースにはいった偽物を売りつけられるケースがあります。
このような手口を近年のアンティークコイン詐欺業者は使ってくるのです。
ですので、スラブケースに入っているから本物と信じて疑わないのは危険です。
アンティークコイン詐欺が存在するということを頭にいれておきましょう。
アンティークコインの偽物を買ってしまった事例
偽物のアンティークコインを購入してしまうということは誰にでもありえます。
また厄介なことに詐欺と断定できないというケースもあるのです。
偽物を買ってしまった例として、知名度が低いオンラインアンティークコイン取扱店でコインを買ったという事例があります。
一般的に価値が高いと言われるアンティークコインが格安で売られていたので買ったところ、偽物のコインだったのです。
コインを返品、返金しようと購入したWEBサイトを調べると、そのサイトは消えていました。
このようなトラブルは近年多発しています。
相場よりはるかに安かったり、返金保証がついていない業者は少し疑った方がいいでしょう。
偽物のアンティークコインを買わないためには
では偽物アンティークコインを買わないためにはどうすればいいのでしょうか。
結論からいいますと、購入を検討している専門店の口コミや評判を調べましょう。
コインを購入する専門店を選ぶことは、アンティークコインを選ぶこと以上に大切なことです。
多少専門店のことを調べるのに時間がかかったとしても、偽物を購入してしまうことに比べたら大したことないでしょう。
アンティークコイン投資をこれから続けていきたいと考えているのであれば、専門店について自分なりに調べ、信頼できる専門店を見つけることが重要と言えます。
ネットなどで、「〇〇 口コミ」「〇〇 評判」などと検索すればすぐに出てきますので、調べてみてください。
選んではいけないアンティークコイン買取店とは
損をしないためにも、アンティークコインの買取はお店選びがなにより重要になってきます。
アンティークコインを買い取りする際に失敗してしまったら、売れるどころか、価値のないコインを高額で掴まされてしまうという最悪のケースになりかねないのです。
このような最悪のケースを避けるためにも選んではいけないアンティークコイン買取店の特徴を2点ご紹介します。
- 特徴①:基本買取額を提示していない
- 特徴②:手数料が記載されていない
特徴①:基本買取額を提示していない
金貨は一般的に地金価格で取引されることが多いです。
貴金属相場価格は容易に調べることが可能ですので、お店でも相場から基本額を提示することは決して難しくありません。
しかしお店によっては高価買取を全面に打ち出しておきながら、買い取り価格を提示していないお店が存在します。
このようなお店や、聞いても基本買取額を教えてくれないお店の場合は注意が必要です。
買取価格をしっかり提示しているお店を選ぶようにしましょう。
またアンティークコイン金貨の価値は金貨の重さも重要なポイントです。
例えば、同じ5万円金貨であっても、10グラムであったり、20グラムであったりと重さに違いがあります。
このため実際の買い取り金額は異なってきます。
またその日の金相場のレートによって買取金額が決定しますので、昨日まで買取金額が5万円だった金貨が、今日になって買取金額が4万円になってしまうなんてケースも有り得るのです。
ただ例外として記念金貨が販売価格を超えるということはほとんどありませんが、金相場の状態が良ければ、販売価格よりも実際の価値は高くなります。
繰り返しになりますが、地金型金貨の場合は、地金相場が売買の目安になるので、購入金額を超えて利益が出る時に売るのが得策といえるでしょう。
特徴②:手数料が記載されていない
ここまで基本買取価格の表示が、お店を選ぶポイントとであると解説してきましたが、これ以外にもチェックするポイントは存在します。
それは手数料の有無です。
お店によって買取の際に別途手数料を取る買取店があるということです。
もちろん買取店も商売ですので、手数料を取るということは当たり前と言えば、当たり前ですが、どのくらいの手数料が発生するのかは購入前に確認しておきましょう。
中には買取の精算の際に別途手数料を引くお店もあるようですので、注意が必要です。
実際に金貨の売却を検討している場合は、ホームページの買取の説明部分に、別途手数料が必要かどうか記載されていると思いますので、そこを確認することをおすすめします。
もしホームページにも記載がないと言う場合は、直接お問い合わせしてみることも検討するといいでしょう。
プレミアム金貨、グレーディングコインの場合はランクなどが買取金額を決めるポイントとなる一方、一般的な金貨の場合は金貨の重さで買取価格が決まります。
付属品、箱、歴史など金に関する基本情報以外の説明をし、買取価格を減額しようとするお店は怪しいと思ってください。
納得のいく説明ならば問題ありませんが、抽象的な評価での減額などはほとんどありませんので気をつけてください。
口コミ・評判などをあらかじめ確認し、信用できそうな専門店を選ぶことが重要なのです。
高く売れるアンティークコインを買うために
アンティークコインを高く買取してもらうためには、当たり前ですが、市場価値がある・価値が上る見込みがあるコインを買う必要があります。
ではそのようなコインを買うためには何をすればいいのでしょう。
ここでは価値のあるアンティークコインを購入する為にするべきことについて解説します。
- ①:余剰資金で投資する
- ②:アンティークコイン購入前の情報収集は入念に行う
- ③:海外のディーラーとの取引はより慎重に
①:余剰資金で投資する
高く売れるアンティークコインを買うためには余剰資金で投資をするのが鉄則です。
価値の有無に関わらず、アンティークコイン投資は年数をかけて徐々に価格が上昇していくのが特徴です。
気長にアンティークコインを育てていくつもりで購入しましょう。
アンティークコイン投資は、株やFXのような数日や数年で価格が上昇するような投資ではありません。
しかしアンティークコインはすぐに値段が上がらないものの、一回上がった価値は下がりにくいです。
ですので、ある一定の期間を待つことが難しく、すぐにお金がほしいという人には向いていないといえます。
このような理由から、資金にあまり余裕がない時にアンティークコインび投資すると失敗するケースが出てきくるのです。
アンティークコインには、余剰資金で投資することおすすめします。
焦らず価値が上がっていくまで気長に待ちましょう。
②:アンティークコイン購入前の情報収集は入念に行う
情報収集は売れるアンティークコインを購入する上で最も大切なことです。
アンティークコインを実際に購入する前には必ず情報収集をしましょう。
情報収集をすることで「価値がある・価値があがりそうなアンティークコイン」の目星をつけることができます。
ディーラーサイトなどを利用すればアンティークコインの情報を網羅的に理解することができます。
しかし正しい情報を発信しているサイトではなく、不正確な情報を発信しているサイトも存在しているので注意しましょう。
アンティークコイン専門店が運営しているブログなどであれば信頼性があるのでそちらを利用することもおすすめです。
③:海外のディーラーとの取引はより慎重に
売れるアンティークコインを追い求めていると、海外ディーラーと取引をする機会も出てくるでしょう。
その際にはより慎重に取引を進めていく必要があります。
言語が違うため、もし偽物を掴まされたとしても返金対応に時間と労力が取られる可能性がでてくるのです。
希少性とグレードの高いコインは将来資産価値が上昇する可能性が高いといえます。
同じコインでも、状態により評価が変わってきます。
アンティークコインを単なるコレクションとして手元に置いておくのであれば別ですが、資産相続や運用考えるのであれば十分にコインの状態を考慮することが必要です。
日本国内で信頼できるアンティークコイン専門店を見つけることがおすすめです。
アンティークコイン投資で失敗する人の特徴
ここまで希少価値の高いアンティークコインを購入するための方法について説明してきました。
より希少価値の高いアンティークコインを購入するために、ここではアンティークコイン投資で失敗する人の特徴についてご紹介します。
アンティークコイン投資で失敗する人の特徴を確認しつつ、注意することを確認しましょう。
アンティークコインで失敗する人の特徴①;勉強不足
アンティークコイン投資に失敗する人の特徴として一番多い特徴は「勉強不足」です。
アンティークコインを購入する際は、そのアンティークコインの相場知っておく必要があります。
相場を把握していないと、必要以上の値段でコインを購入してしまったり、偽物を掴まされる可能性が高まります。
ですので、最低限「コインの相場」と「コイン専門店の知名度と信頼性」については勉強しておきましょう。
アンティークコインで失敗する人の特徴②;価格の決まり方を知らない
アンティークコインは色々な要素価によって価格・価値が決定されます。
大きく分けると「グレード」「稀少性」「人気度」です。
この三要素が揃うとアンティークコインの価値は上がっていきます。
価格の決まり方を知らないと、「人気がないコイン」や「価値が上る見込みの無いコイン」を購入してしまい、結果的に損をするということになりかねません。
ただここ最近アンティークコイン投資を始めた人は、一気に全てを勉強するのは難しいです。
ですので実際にアンティークコイン専門店に足を運んで、鑑定している人に話を聞いてみたりするのもいいでしょう。
アンティークコインで失敗する人の特徴③;短期間で利益が出ると思っている
アンティークコインは、「絵画」や「クラシックカー」のように短期間で利益がでるものでは無いということを知っておきましょう。
アンティークコインは平均的に10年、20年を目安に価値が上がっていきます。
その期間でコインの価値は上がっていくのに、それを知らずに売ってしまったら、損をします。
アンティークコイン投資は長い年月を掛けて価値がでてくることを理解して購入を検討しましょう。
売れるアンティークコインを買うなら「アンティークコインタウン」がおすすめ
アンティークコインの売り方やテクニックについて説明しました。
この章では売れるアンティークコインを購入できるアンティークコイン専門店について紹介します。
今回は豊富な機能でほしいアンティークコインをすぐに注文できる「アンティークコインタウン」について紹介します。
アンティークコインタウンは古今東西、様々なアンティークコインを豊富に取り扱っています。
アンティークコイン投資ブログ編集部
- アンティークコインタウンとは
- アンティークコインタウンのここが良い!①:様々な検索方法で欲しいコインをすぐに検索
- アンティークコインタウンのここが良い!②:鑑定済のアンティークコインだから偽物の心配がない
- アンティークコインタウンのここが良い!③:好評の声が多数
アンティークコインタウンとは
「アンティークコインタウン」は古今東西、様々なアンティークコインを扱っていることで、近年話題になっているアンティークコイン専門店です。
オンラインのみ対応ですが、初めてのオンラインのアンティークコイン専門店を利用する人のために、様々な工夫を行っています。
今回は代表的な「検索方法」と「鑑定済アンティークコイン」について説明します。
会社名 | アンティークコインタウン |
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ロゴ | |
公式サイト | http://www.antiquecoin-town.com/ |
アンティークコインタウンのここが良い!①:様々な検索方法で欲しいコインをすぐに検索
アンティークコインタウンでは欲しいアンティークコインを瞬時に検索できるように、様々な項目に細分化し、それぞれに対して検索できるようになっています。
例えば「国別検索」、「素材別検索」といった多くのアンティークコイン専門店で既に実装されている検索方法だけでなく、「グレード別検索」や「予算別検索」といった、アンティークコインタウンオリジナルの検索方法もあります。
今回はグレード別検索を紹介します。
まず、アンティークコインタウンのホームページに行き、グレード別検索の部分をクリックします。
出典:アンティークコインタウン
すると以下のような選択肢が出てくるので、あなたの欲しいグレードをクリックしましょう。
ここに出てくる選択肢はアンティークコインオリジナルのものではなく、PCGS社やNGC社の鑑定項目に準拠しています。
出典:アンティークコインタウン
アンティークコインタウンのここが良い!②:鑑定済のアンティークコインだから偽物の心配がない
アンティークコインタウンで取り扱っているアンティークコインは全て、PCGS社やNGC社が鑑定したものです。
そのため、偽物の心配をせず、気軽にアンティークコインを購入できます。
出典:アンティークコインタウン
アンティークコインタウンのここが良い!③:好評の声が多数
アンティークコインタウンには好評の声や口コミが多数あります。
アンティークコインに精通している人から、そこまでアンティークコインに詳しくない人まで、数多くの口コミがあります。
今回はその中から3つ紹介します。
是非ご覧ください。
アンティークコインをオンラインで購入するのははじめてでしたが、アンティークコインタウンの人がこまめに連絡してくれるので安心して利用できました。
島根県男性
兵庫県男性
ここで取り扱っているアンティークコインは珍しいものが多いので、見ているだけでも楽しいですね。
売れるアンティークコインを購入したいならここしかないと思ってます。
徳島県女性
アンティークコイン売り方まとめ
今回はアンティークコインの売り方について説明しました。
アンティークコインをよくわからない人から、アンティークコインに精通している人まで満足できるように、アンティークコインに関する最新情報を紹介しました。
皆さんもアンティークコインを賢く売れればいいなと思います。
- アンティークコインの売り方は「アンティークコイン専門店での売却」「オークションでの売却」「海外の個人ディーラーとの売却」の3つがある
- アンティークコインを高値で売るなら「アンティークコインを特定する」「売らざるを得ない状況を作らない」「売り時を選ぶ」「スラブケースを綺麗にする」「CACに送る」「価格設定の際は相場を把握する」6つが重要
- 売れるアンティークコインを買うなら「アンティークコインタウン」